減価償却費を試算するExcelのワークシート
減価償却費を試算するExcelのワークシートを作成しました。
作成にあたっては、こちらのホームページを参考にさせていただきました。
250%定率法や200%定率法の「改訂取得価額」を一定の条件でワークシート上に出現させてその後それを保持していく必要があるのですが、そのやり方についてこのページに掲載されているワークシートの計算式を使用しています。
作成した動機
減価償却費の計算は普段税務ソフトの減価償却システムに任せており、自分で計算することはほとんどありません。
それで減価償却費の計算方法をきちんと理解できていませんでした。そのため、減価償却費の試算をするためにはその都度調べながらやらなければなりません。
Excelのワークシートを作成することで、減価償却費の計算方法を整理してみようと思いました。
ワークシートの内容について
全般的に減価償却費の計算についてはExcelのint関数を使用しており、円未満切り捨てになっています。
定額法については旧定額法と現行の定額法のシートを作成しました。
定率法については旧定率法・250%定率法・200%定率法のシートを作成しました。
年次がタテに並んでいるものとヨコに並んでいるものを作成しましたが、一覧性はタテのものの方が良いと思います。
償却率・改訂償却率・保証率については「償却率」のワークシートをvlookup関数で参照しています。
「200%定率法」「250%定率法」のワークシートは使用していません。
<2023/12/28 追記>
今さらですが減価償却費を計算するワークシートのF6セル、1年目の償却費の計算式について、事業年度の中途から減価償却を開始する場合には適宜計算式を修正してください。
例えば個人事業者で10月から減価償却を開始する場合には、償却率を掛けた後に「*3/12」と記入してください。
作成した結果
税務ソフトの減価償却システムの数字と照らし合わせて計算式が正しいかどうかを確認しました。
法人については事業年度によって減価償却可能額まで減価償却していない場合があるので、「どうして期首の簿価がこの金額になっているのか」はそれまでの減価償却の履歴を全部辿ってみないとわかりません。
一つの資産についてその減価償却の推移を見てみる、ということはあまりしたことが無かったので、このワークシートを作成することで減価償却の仕組みがよく理解できたように思いました。