税率ごとに区分した記載方法が店舗によってまちまち
消費税の軽減税率が導入されて約2週間が過ぎ、自分の買い物の範囲内でレシートの表示方法を確認してみると、支払金額を税率ごとに区分して記載する際の記載方法が店舗によって思いのほかまちまちであることがわかりました。
これまでも店舗によって記載方法は異なっていたのでしょうが、消費税率が8%で1種類しかなかったので税込金額の合計額がわかればそれで良く、あまり気にしていませんでした。
ドラッグストアのB&Dのレシートは「小計」が税込金額で記載されていて、税率ごとに区分して記載されている金額も税込金額であり、税込金額に併せて消費税額が記載されています。この場合は税込金額がレシートに明示されていることになります。
AEONのレシートは「小計」が税抜金額で記載されていて、その後に税率8%の税抜金額と消費税額、税率10%の税抜金額と消費税額が記載されています。この場合は、税込金額がレシートに明示されていないことになります。
スーパーの平和堂のレシートは「小計」が税抜金額で記載されているのですが、その後に税率10%の税込金額と消費税額、税率8%の税込金額と消費税額が記載されています。この場合は税込金額がレシートに明示されていることになります。
B&D | AEON | 平和堂 |
小計(税込金額) | 小計(税抜金額) | 小計(税抜金額) |
10%税込金額 | 8%税抜金額 | 10%税込金額 |
10%消費税額 | 8%消費税額 | 10%消費税額 |
8%税込金額 | 10%税抜金額 | 8%税込金額 |
8%消費税額 | 10%消費税額 | 8%消費税額 |
データ入力のポイント
レシートを確認して会計ソフトに入力する際のポイントは、
- 税率ごとに区分して記載されている金額が税込金額・税抜金額のいずれかを読み取ること
- 税抜金額が記載されていた場合は、税抜金額と消費税額を合計した金額を入力すること
- 税率ごとに区分して入力した金額の合計額と、レシートの合計金額が一致しているかどうかを確認すること
だと思います。
1.については、店舗によって記載方法が本当にまちまちなので、最初は読み取るのに時間がかかります。1つの店舗のレシートについて読み取りに慣れてきたとしても、別の店舗のレシートを見るときにはまた見方を変えないといけないので、目と頭が結構疲れるのではないかと思います。
2.については、入力の手間が増えてしまうのではないかと考えられます。
私が使用しているJDLIBEX出納帳や弥生会計では、税込金額を入力することにより消費税額はシステム側で自動計算されます。
例えば消費税計算の設定を「四捨五入」にしておくと、税込金額を1.1で除した金額(消費税10%の場合)を四捨五入して得た金額を税抜金額として、税込金額から税抜金額を引いた金額を消費税額としています。
税抜金額と消費税額を別々に入力することができるのかも知れませんが、仕入税額の計算方法の原則が割戻し計算であるため、やはり税込金額を入力する方法が良いのではないかと思います。
そうするとレシートに税抜金額と消費税額だけが記載されていて税込金額が記載されていない場合には、別途税抜金額と消費税額を足し算してその結果を入力しなければならなくなります。
電卓で計算するにしてもExcelで計算するにしても入力の手間がかなり増えてしまうのではないでしょうか。
3.については、やはりレシートの金額の読み取りが難しいので、入力した金額とレシートの最終的な合計金額が本当に合っているのかどうか確認する必要があります。
1.~3.を考えると、入力作業に費やす時間がこれまでに比べて大幅に増えてしまうのではないかと考えられます。
データ入力用のExcelシートの修正
現在使用しているデータ入力用のExcelのワークシートも、軽減税率に対応できるように修正していますが、金額の入力方法について
- 税込金額で入力する
- 税抜金額と消費税額をそれぞれ入力する
のどちらにすべきなのか決めかねています。
今のところ税込金額で入力するようにしています。税抜金額と消費税額を入力する場合には、金額の入力先のセルで足し算すれば良いと思っています。
税込金額で記載されているレシートと税抜金額と消費税額が記載されているレシートのどちらが多いのか、もう少し様子を見て必要があれば修正しようと思っています。