償却資産申告書の電子申告 CSVファイルの取り込み

償却資産申告書の電子申告をeLTAXのPCdeskというソフトで行う場合、プレ申告データがない市町村で全資産申告を行おうとすると、償却資産の明細をPCdeskの画面で手入力しなければなりません。

それがやりづらく、また手間がかかるので、CSVファイルを取り込んで明細を作成することにしました。

償却資産種類別明細CSVデータ作成支援ツール

「償却資産種類別明細CSVデータ作成支援ツール」というものがあります。

「償却資産 種類別明細CSVデータ作成支援ツール」のリリースについて

これを使えば簡単にCSVファイルを作成できるのかなと思ったのですが、内容を確認してみると、作成したCSVファイルにエラーがないかどうかをチェックするのが主な機能のようです。

「CSVファイル作成用」のワークシートから他のブックを参照することができないようにセルの入力規則の設定がされているので、例えば他に償却資産申告書を管理するためのExcelのワークシートがあったとしても、その内容を参照することはできません。入力を簡単にするには、他のワークシートから値のコピーを行うしかありません。

それではあまり入力が楽にならないので、このツールの中に記載されているCSVファイルの形式と入力が必須になっている項目がどれなのかを参考にして、CSVファイルを作成するためのExcelのワークシートを作成しました。

CSVファイルを作成するためのExcelのワークシート

depreciable-assets-eltax-csv.xlsm

マクロ writeCSV_commma を動かすと、C:\Program Files (x86)\LT\data.csv が作成されます。(PCDeskでCSVファイルの取り込みを行おうとすると、このフォルダを参照するため)

セルに色が付いている項目が(全資産申告をする場合)入力が必須の項目です。

  • [異動明細]取得価額(イ)
  • [異動明細]減価残存率(ロ)
  • [異動明細]価額(ハ)
  • [異動明細]課税標準額

の項目は入力が必須ではありませんが、これを入力しないと明細書に金額等が入力されず、申告書の1枚目にも金額が反映されませんので項目名に色を付けてあります。

また、

  • [異動明細]事由

についても入力は必須にはなっていませんが、新品取得の場合は「1」を入力しておいた方が良いと思います。

最終の項目「所有者コード」を省略するために、CSVファイルの各行の末尾が「,」(コンマ)で終わっている必要がありますので、そのような形式のCSVファイルを作成するようにしてあります。

「全資産申告」では明細書に減少資産は記載しない

「全資産申告」を行う場合には、「種類別明細書(増加資産・全資産用)」には減少資産は記載しません。減少した資産については、その取得価額を申告書の1枚目に記載するのみとなります。

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