Excelで名称からコードを検索する
JDLIBEX出納帳のデータ入力で、売掛金入力と買掛金入力には時間がかかります。
売掛帳又は買掛帳のメニューを開いて相手先によって画面を切り替え、該当する画面でデータを新規に手入力したり過去のデータを複写したりして1件ずつ入力します。
売掛帳・買掛帳の画面で相手先に合わせて画面を切り替える際には、相手先コード(売掛金・買掛金の補助科目コード)を入力して切り替えることもできますが、相手先コードを覚えていない場合が多いので名称の一部の文字を入力して検索し、表示された候補の中から該当するものを選択するという手順になっています。
売掛帳・買掛帳のメニューを使用する代わりに、データ入力用のCSVファイルを作成してCSV入力すれば良いのですが、JDLIBEX出納帳の場合売掛先・買掛先のコードを入力してデータを作成しなければなりません。
相手先が少ない場合には、データ入力用のCSVファイルのひな形をあらかじめ全部の相手先について作成しておいて、該当する行に日付や金額を入力すれば良いのですが、数が多くなってくると対象を目で探すのが大変になってきます。
それで、Excelのワークシート上で先程の売掛帳・買掛帳の画面のように相手先の名称の一部を入力することで候補を表示し、コードを検索することができないかと思って調べました。
次のページに数式のサンプルと詳しい説明が記載されています。
これを元にして、JDLIBEX出納帳の売掛先コードを検索するワークシートを作成してみました。
まずJDLIBEX出納帳の「データ管理・選択」メニューの「CSV出力」から売掛先登録のCSVファイルを作成します。
マクロ「M01_csv_open」を実行すると、売掛先登録のCSVファイルを開いてSheet1上で編集し、Sheet2にコピーします。
Sheet2のG1セルに文字を入力すると、その文字を含む相手先の名称がH1からH7に、対応するコードがI1からI7に表示されます。
- 計算式はH1からI7の範囲に入力されていますが、計算式をコピーして検索結果を表示する範囲を増やす事もできます。
- Sheet2のC列はB列の名称に含まれている半角カナを全角カナに変換したもので、カナで検索をする際には全角カナで検索するようにしています。
- 相手先の増減に対応できるように、計算式で使用する範囲に名前(範囲1、範囲2)を付け、参照範囲を関数で指定するようにしています。
実際の利用の場面
顧問先で入力を行う場合には、後で帳簿の確認を行う時間を十分に取るために入力作業にかかる時間を少なくすることが必要です。
この仕組みを使って相手先コードを検索し、日付と売上金額だけをExcelのワークシートに入力していき、Excelのマクロで入力用のCSVファイルを作成することで売掛金の入力時間を短くすることができました。
また、パソコンの画面を切り替えることや過去のデータを複写することが無くなるので手間が減りました。