Airレジの売上データをExcelで集計し、弥生会計の入力用データを作成する

顧問先の店舗が消費税の軽減税率の導入に合わせてAirレジを導入し、またキャッシュレス決済も始めることになりました。

Airレジから売上データをダウンロードし、Excelで集計して、弥生会計への入力用データを作成する仕組みを作りました。

これまでの売上データの入力方法

これまでは売上データを会計ソフトに入力するために、日別の売上の精算票を印刷したものを渡してもらって、それを見てExcelに入力していました。

売上の日付と現金売上の金額だけを入力していました。

売上データの形式と抽出する項目

Airレジの売上データをダウンロードするには、Airレジ バックオフィスという機能を使用します。

売上データのダウンロード方法はこちらに掲載されています。

→ 売上データのダウンロード

ダウンロードできる売上データは、「売上集計」と「会計明細」の二種類があります。

「売上集計」は、税率ごとの売上金額が売上日別に集計されていますが、現金以外で支払われた金額の支払い方法別の内訳がわからないので、「会計明細」の方を使用します。

「会計明細」の方は、売上日別に集計されていません。個々の売上が発生した順に記載されています。

「会計明細」ファイルの中から、使用する項目を抜き出します。全部で項目が62個あるのですが、このうち使用するのは18個の項目です。(Airレジ バックオフィスの設定でダウンロードする項目を選択することができますが、とりあえず全項目をダウンロードして、Excelのマクロで項目を削除する方法を採ります。)

Excelのファイル(xlsmファイル)のダウンロード

→ air_regi.xlsm

使用方法

「会計明細」のCSVファイルを「export.csv」というファイル名でコピーして、Excelのファイルと同じフォルダに保存して下さい。

マクロ「csv_open」を実行すると「export.csv」ファイルを開きます。

マクロ「export_henshu」を実行すると、データから不要な行と列を削除します。

マクロ「export_sum」を実行すると、(WS)data上に売上日別に各項目の金額を集計します。

C列からL列までのタイトルは、これをそのまま弥生会計の「売掛金」の補助科目名として使用します。弥生会計の補助科目名は、半角で24文字分までしか登録できないらしいので、タイトルの文字列を左から24文字分でカットして、空白ができた場合はそれもカットする計算式を入れています。

集計はマクロでなくてsumif関数で行っています。マクロでsumif関数をセルに入れています。

入力用売上データの作成

マクロ「uriage_shukei」を実行すると、「uriage.csv」と言う名前で

  • 8%、10%それぞれの日別の売上高を計上する

弥生会計の入力用データ(売上)が作成されます。

「会計明細」ファイルを日別に集計した後では、「現金売上の税率別の内訳」や「クレジット売上の税率別の内訳」といった「支払方法ごとの税率別の内訳」はわかりませんので、8%・10%の売上を計上する際には借方の勘定科目をいったん「仮払金」等にしておきます。

マクロ「furikae_shukei」を実行すると、「furikae.csv」と言う名前で

  • 現金売上の金額については「仮払金」から「現金」へ振替
  • クレジットカード・QR決済等の売上の金額については「仮払金」から「売掛金」へ振替

を行うための弥生会計の入力用データ(振替)が作成されます。

お願い

期待した結果が得られない場合は お問い合わせフォーム よりお問い合わせ下さい。

改善に取り組みたいと思います。

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