ExcelでJDLの年末調整システムへの給与の金額入力用データを出力する仕組みを作成しました。
税理士事務所・会計事務所でいろいろな会社の年末調整を行っている方向けの内容です。
JDLのシステムで、「給与システムからの連動」を利用している場合には不要です。JDLの「給与システム」「JDL IBEX給与Ⅱ」といったシステムを使用しておらず、システムでの連動ができない場合に役に立つと思います。
JDLの年末調整システムは11月の中旬にバージョンアップが予定されているので、年末調整システムで取り扱う「汎用データ」の形式が変更される可能性がありますので、もしそうなったら修正が必要になるかも知れません。
Excelファイル(xlsmファイル)のダウンロード
こちらです。 → nencho_kyuyo.xlsm
給与の支払額一覧表の形式
次のような一覧表の形式で給与の支払額を管理しているものとします。
この一覧表を (WS)Pay_list にコピーします。
また、(WS)Col_ctrl の B2:I3 の範囲で、それぞれの項目がExcelのワークシート上で左から数えて何列目になるのかを指定します。(A列が1列目、B列が2列目、C列が3列目・・・という数え方です。)
「開始行」の項目は列数ではなくて、データの処理を開始する行数(平成31年分の最初のデータが入っている行数)を指定します。
各モジュールの説明
M100_csv_open
JDLの年末調整システムからダウンロードした汎用データを開きます。
年末調整システムの「8.ファイル管理」~「21.汎用データ出力」を選択し、
次の画面でデータをダウンロードする会社を選択したら、「5.総合データ(汎用データ入力用)を選択します。
すると、汎用データが「JDL年調-XXXX-01-総合データ.csv」という名前で保存されます。(XXXXは会社のコード)
この汎用データをExcelのファイルを同じフォルダに保存して、M100_csv_openを実行すると、ファイル名の入力を求められますので4桁の会社のコードを入力して下さい。
M200_export_edit
汎用データの列数は268ありますがこの全部を使用する必要は無く、入力用データの作成に必要な項目だけがあればよいので、
- 社員C
- 氏名(姓)
- 氏名(名)
- 給料1-12月 総支給額
- 給料1-12月 社会保険
- 給料1-12月 源泉税額
- 賞与1-4回 総支給額
- 賞与1-4回 社会保険
- 賞与1-4回 源泉税額
だけ残して後の項目は削除します。これで列数が51に減ります。
その後、各項目に含まれている余分な空白を削除します。
M300_worksheet_copy
これは作業用のモジュールなので使用しません。
M400_excel_jdl_comparison
(WS)Comparison で、給与の支払額一覧表に登録されている社員とJDLの年末調整システムに登録されている社員とを比較します。
年末調整システムの登録漏れのチェックです。
M500_data_copy
給与の支払額一覧表の「支給額」「社会保険料」「源泉徴収税額」を編集後の汎用データに書き込み、「XXXX-nencho.csv」という名前のcsvファイルに出力します。
これがJDLの年末調整システムへの入力データとなります。
年末調整システムで「8.ファイル管理」~「20.汎用データ入力」を選択し、
次の画面で会社を選択したら、上で作成されたcsvファイルを指定します。すると以下のメッセージが出力され、登録処理が完了します。
この場合は、社員の数が24名だったので24件の登録となっています。
これまで間違えたことはないのではっきりしたことは言えませんが、会社の選択を間違えてしまったとしても特にエラーメッセージが出ず、別会社の社員のデータが(上書きされて)登録されてしまうような気がするので、前もってバックアップを取っておいた方が良いと思われます。(最初にダウンロードした「総合データ(汎用データ入力用)」がバックアップになると思います。)
M600_individual_total
(WS)individual で、給与の支払額一覧表の「支給額」「社会保険料」「源泉徴収税額」を社員別に集計して表示します。この集計された金額と、JDLの年末調整システムの「支給額」「社会保険料」「源泉徴収税額」の合計額が一致すれば正しく処理されていることになります。
M700_pay_month
(WS)pay_month で、どの社員に対して何月に給与を支給したのかを一覧表示します。中途入社や退職の確認を行うための参考にするために作成しました。
お願い
期待した結果が得られない場合は お問い合わせフォーム よりお問い合わせ下さい。
改善に取り組みたいと思います。