無料税務相談に代わるものとしての有料個別相談

受付する確定申告書に制限ができていた

今年も名古屋税理士会の無料税務相談の相談会場(北名古屋市健康ドーム)に行きました。日程は2/25(火)の1日だけです。

行ってから知ったのですが、今年から受け付ける確定申告が所得税確定申告書Aの人だけになっていました。

(北名古屋市:https://www.city.kitanagoya.lg.jp/zeimu/1200078.php

事業所得や不動産所得のある人は、自分自身で確定申告書を作成して提出するか、愛知県産業労働センター又は名古屋西税務署に行かなければならないようです。

愛知県産業労働センターに行くには(JR・地下鉄・名鉄・近鉄)名古屋駅から徒歩5分。

名古屋西税務署へ行くには、駐車場もありますが台数が少ないので、公共交通機関を使うとすれば地下鉄の浄心駅から徒歩15分。

健康ドームは駐車場が4カ所で312台分あるそうなので、これまで車で健康ドームまで来ていた人からすれば愛知県産業労働センターや名古屋西税務署はちょっと行きづらいと思います。

自分で確定申告書を作成すること

無料税務相談の会場に出向くよりも、自宅で国税庁の確定申告書作成コーナーを利用して確定申告書の作成を行った方が精神的にも肉体的にも楽だと思いますが、そもそも自分で確定申告書を作成することができないから無料税務相談の会場に行っているわけです。

確定申告書Bを作成するケースに該当する場合は別として、確定申告書Aを作成するケースに該当する場合(健康ドームで受付してもらえる場合)のうち、

  • 2か所以上から給与の支払いを受けている
  • 給与の支払いを受けていて医療費控除を受けたい
  • 給与の支払いを受けていて年金の収入金額もある

などといった場合の確定申告書の作成は「比較的簡単」だと思いますが、なぜそう思うかと言えばあまり考えることがなく、ただ元の資料に従ってデータを入力していくだけで確定申告書ができてしまうからです。

しかしそのように思うのは、自分が税理士であって今まで多くの確定申告書を作成し電子申告してきた経験があるからであって、これまで自分で確定申告書を作成したことが無い人にとっては確定申告書の作成は難しいものに感じられると思います。

国税庁の確定申告書作成コーナーの説明を順番に読みながら進めて行けば確定申告書の作成はできますが、この「書かれていることを読んでその通りに実行する」ということが不得意な人もいるため、なかなか自分一人で確定申告書を作成することはできないだろうと思います。

税理士と一緒に確定申告書を作成する

そのようなときは、税理士に隣に座ってもらって一緒に確定申告書を作成するのが良いのではないかと思います。

この場合の前提としては、

  • 自宅で行うこと
  • 自分のパソコンを持っていること
  • インターネットが利用できること

です。

自宅で行うのは、必要な資料が無かった時にすぐに探せるようにです。

自分のパソコンで行うのは、キーボードの配列に慣れているためその方が作業が早いということと、税理士に画面を見てもらわないといけないのでスマホではやりにくいということが理由です。

インターネットが利用できないと国税庁の確定申告書作成コーナーが利用できません。

また、マイナンバーカードとICカードリーダライタがあれば電子申告ができますが、なければ確定申告書を印刷して紙で提出することになります。

電子申告を行うためにはマイナンバーカードの取得以外にも事前の準備が必要ですが、それも税理士に一緒にやってもらえれば気が楽です。

一人で確定申告書を作成していると「これでいいのだろうか」といろいろと不安になりますが、隣に税理士がいればわからないことがあったらすぐに聞けます。

最初に確定申告のための資料を見せてもらって話を聞けば、税理士は確定申告の全体像が大体見えますので、後はそれに沿っていろいろと必要な指示をしてくれると思います。

費用その他

税理士に対しては自宅まできてもらうための交通費の実費と、1時間当たりいくら、といった報酬を支払うことになると思います。

しかし毎年このような費用を払っているとお金がもったいないので、確定申告書の作成手順を何度か確認して作業の流れを把握し、次の年からは自分で作成できるようにしておくと良いと思います。次が1年後なので忘れてしまうこともあると思いますが。

1年後に次の確定申告を行う際に、前年と比べて何かしら変わっている点があるため前年と同様には確定申告書を作成できない、といった場合には

  1. 何とか頑張って自分でやってみる
  2. また税理士に来てもらって一緒に作成する

のいずれになると思います。

有料税務相談の問題

このような有料税務相談を行う場合にいくつか問題があると思います。

1.今まで会ったことのない人(=税理士)が家の中に入ってくることへの抵抗

業者というものは大体そういったものなので(設備の点検などの場合)仕方ないですが、多少抵抗があります。しかし、外ではあまり税金の話はしたくないと思います。納税者の方から税理士の事務所に出向いてもらう、ということもできますが、必要な資料が無かった時にいちいち家に取りに帰ってもらうのが大変です。

2.もともと無料で済んでいたものにお金がかかることへの抵抗

  • これまで通り時間と手間をかける
  • 1回お金を払って来年以降の申告を楽にする

のどちらを取るか、ということだと思います。

 

 

 

 

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