JDLIBEX出納帳では「月次損益計算書」、弥生会計では「残高試算表(年間推移)」という名前にそれぞれなっていますが、損益計算書の科目の実績が月ごとに表示されている表を作成します。
こういった表は、
- 月次処理の際に損益項目について異常値がないかどうか、勘定科目の間違いがないかどうかを確認する
- 今年度の実績と前年度の実績を単月及び累計で比較する
- 今年度の予算を作成するために前年度の実績を確認する
といったことを行う際に有用ではないかと思います。
同じ内容について以前にも投稿したことがあります。
JDLIBEX出納帳 年間推移表(月次推移表)を作成するExcelのマクロ
弥生会計 年間推移表(月次推移表)を作成するExcelのマクロ(補助科目つき)
今回ロジックを見直し、また「消費税込・消費税抜」「補助科目の表示あり・なし」についてマクロの実行前に選択できるようにしました。
JDLIBEX出納帳
マクロの最初に変数を指定する部分があります。
data_path = "C:¥----¥----¥----" data_csv = "¥JDL出納帳-xxxx-xxxx-仕訳.csv" start_date = "2020/4/1" shohizei = "zeinuki" hojo_kubun = "on"
指定する内容は以下の通り。
data_path | 処理の対象となるCSVファイル(下記のファイル)が保存されているフォルダを指定。 |
data_csv | JDLIBEX出納帳の仕訳データのCSVファイル名を指定 ファイル名の先頭に”\”をつけること。 |
start_date | 事業年度の開始日を指定。 |
shohizei | “zeinuki”を指定すると消費税抜の金額、”zeikomi”を指定すると消費税込の金額を集計し、推移表のA1セルに「税抜」「税込」を表示します。 |
hojo_kubun | “on”を指定すると補助科目別に、”off”を指定すると主科目のみで集計します。 |
貸方の科目(売上高、雑収入など)については金額をマイナスで取り扱い、プロシージャのM400_fugou()において符号をマイナスからプラスに変更していますが、使用する勘定科目によってプログラムの内容を修正する必要があります。
弥生会計
弥生会計では「残高試算表(年間推移)」が用意されていますので、そのCSVデータを編集する方法で作成します。
マクロの最初に変数を指定する部分があります。
data_path = "C:¥-----¥----¥----" data_csv_1 = "¥-----.csv" data_csv_2 = "¥-----.csv" hojo_kubun = "on"
指定する内容は以下の通り。
data_path | 処理の対象となるCSVファイル(下記のファイル)が保存されているフォルダを指定。 |
data_csv_1 | 弥生会計の「残高試算表(年間推移)」のエクスポートファイル名を指定。カンマ(CSV形式)で、ファイル名の先頭に”\”をつけること。 |
data_csv_2 | 弥生会計の「補助残高一覧表(年間推移)」のエクスポートファイル名を指定。カンマ(CSV形式)で、ファイル名の先頭に”\”をつけること。 |
hojo_kubun | “on”を指定すると補助科目別に、”off”を指定すると主科目のみで集計します。 |
ファイルをエクスポートする際の「出力対象(W)」は、「貸借対照表」「損益計算書」の両方にチェックが入っていても貸借対照表の科目は削除されるようになっています。
また、消費税抜・消費税込の区分については、残高試算表(年間推移)の画面でファイルをエクスポートする前に画面右上の「税抜/税込切替(Z)」で選択します。
「残高試算表(年間推移)」のエクスポートファイルの内容で「消費税抜」「消費税込」を判断し、推移表のA1セルに「税抜」「税込」を表示します。