法人の事業年度は4月から3月まで、7月から6月までといったように年の途中で始まり年の途中で終わりますが、法定調書を作成する際には経費の支払いを年単位で集計しなければなりません。
事業年度が4月から3月までの法人であれば、例えば2019年分の経費の集計をしようと思ったら2019年3月31日決算の会計データの1月から3月までと、2020年3月31日決算の会計データの4月から12月までを別々に集計して合計しなければなりません。会計ソフトは事業年度を切り替えて取扱う仕組みになっているからです。
それだと面倒なので、2期分の会計データをmergeして一つのExcelのファイルにして簡単に集計できるように考えてみました。
Excelのファイル(xlsmファイル)のダウンロード
Excelのマクロの動作
最初に弥生会計の仕訳日記帳のデータを2期分エクスポートして「*.csv」という拡張子でこれらのExcelのファイルが保存されているフォルダと同じフォルダに保存してください。
以下の2段階でmergeします。
Excelでcsvファイルを開いた状態でも「yayoi_merge.xlsm」の「M100_bookmerge」でmergeできますが、Excelで直接csvファイルを開いたときにExcelの仕様によってデータの内容が変わってしまうことがあるので(日付データなど)、他にも応用することを考えて2段階にしてあります。
第1段階
「csv_excel_convert_yayoi.xlsm」の「M100_convert」では、同一フォルダ内にあるすべての「*.csv」ファイルを読み込んで「*.xlsx」ファイルで保存します。
サンプルでは「20190331.csv」という名前のファイルを読み込んだら「20190331.xlsx」という名前のファイルで保存することにしていますが、読み込むファイル名(弥生会計でエクスポートするファイルのファイル名)の命名規則、保存するファイル名の命名規則は自分の分かり易いように変更してください。
第2段階
「yayoi_merge.xlsm」の「M100_bookmerge」では、開いている「*.xlsx」ファイルをすべてmergeします。例えば「20190331.xlsx」と「20200331.xlsx」を開いていると、この2つのファイルをmergeします。
このような仕組みですので、別に2期分でなくても3期分でも4期分でもmergeできます。